人の暮らしが
中心にあるデザイン
日常の生活情景に向かい合う。
そこから受ける切実感や違和感がデザインの源です。
- はじめに、使い手の所作の観察と対話を丁寧に進めていきます。使い手の所作の観察に際して、事前にチェックリストは作りません。対象とする動作の始まりから終わりまで、静かに向かい合う…この過程で感じる全てのもの ”気づき”を大切にします。
- そしてもう一つ、使い手の所作の観察の際に心がけることは観察の3つのフレーム遠・中・近です。例えば、食事用具の場合使いやすさの集中するグリップや口への取り込みなど用具とユーザーの接する箇所(接面)の具合は大切ですが、その際の姿勢や、椅子とテーブルとの関係、そして体全体の動きとしての具合を感じ取ることが重要です。つまり、できるかできないか、だけではなく生活動作の全体が気持ちよく行われているか、それを ”所作の質感”として感じ取ることです。
- 様々な気づきを整理してデザインの課題をまとめ、仮説モデルを作りながら使い手と納得のいく答えを探ります。仮説モデルを検討するときに心掛けることは、使えるか使えないかの次元ではなく、それを使う ”所作の質感”を大切にします。出来なかったことができるようになる。それは最初の関門です。
しかし、それが暮らしの新たな道具として納るには ”所作の質感” =「使う動作の始まりから終わりまでの姿」にぎこちなさや無理が生じないこと、さりげなく使えることが大切です。
PROFILE
プロダクトデザイナー
Arai UD Workshop 荒井利春実験工房 代表
1972年東京教育大学芸術学科工芸工業デザイン専攻卒業後、(株)日立製作所デザイン研究所を経て
1978年に「でく工房(盟友の竹野広行と光野有次が運営)」に参画、
1985年から金沢美術工芸大学にてユニバーサルデザインの実践的研究と教育を追求。
2013年金沢美術工芸大学定年後 Arai UD Workshop 荒井利春実験工房を開設。
公的な活動
- 一般社団法人 ユニバーサルデザインいしかわ理事長 2017年〜現在
- 日本リハビリテーション工学協会理事 1995〜2000年
- 日本グッドデザイン賞審査員 2001〜2003年
- 国際ユニバーサルデザインコンペ in Rio 国際審査員 2004年
- 財団法人国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)48時間デザインマラソン監修 2004〜2017年
- IAUD国際ユニヴァーサルデザイン賞審査員 2010〜2019年
非常勤講師
- 金沢大学医療技術短期大学部 1987〜1997年
- 金沢大学医学部 2008〜2011年
- 名古屋市立大学 1996〜2006年
- 京都府立大学 2001〜2011年
- 東北芸術工科大学 2001〜2012年
- 石川県立看護大学修士課程 2004〜2020年
- 福井大学教育学部 2016〜2020年
受賞
- グッドデザイン賞
- すくいやすい食器 1988年度
- 日々の食事のスプーンとフォークTASTE 1999年度
- ヒューマン・ファニチャーデザインプロジェクト 2002年度
- みんなのはさみmimi 2005年度
- 名古屋国際デザインコンペ 銀賞 Human Toilet 1995年
Arai UD Workshop

CONTACT
ユニバーサルな製品の企画や開発、建築・設備等のUD計画、公共空間のUD、UD製品開発につながるデザインワークショップ、ユーザー参加による創造性豊かなユニバーサルデザインを共に追求しましょう。
お問い合わせは、メールでお願いいたします。
araiudworkshop@xrh.biglobe.ne.jp
Arai UD Workshop 荒井利春実験工房
〒921-8103石川県金沢市つつじが丘263